>小部経典
8 テーラガーター
6.4. クッラ長老の詩偈
クッラ(人名)は、墓所に行って、廃棄された女を見た。墓場に捨てられ、諸々の虫で充満し、喰われている〔女〕を〔見た〕。
クッラよ、見よ――病んで腐った不浄の積身を――〔不浄物が常に〕滲み出し流れ出ている〔この身体〕を――愚者たちの喜ぶところ〔である、この身体〕を。
〔自己についてのあるがままの〕知見を得るために、法(真理)の鏡を掴んで、〔わたしは〕この身体を、内外共に、虚妄なるものと〔あるがままに〕注視した。
この〔身体〕が〔そうである〕ように、そのように、この〔死体〕は〔存していた〕。この〔死体〕が〔そうである〕ように、そのように、この〔身体〕は〔成るであろう〕。下において〔そうである〕ように、そのように、上において〔そうであるだろう〕。上において〔そうである〕ように、そのように、下において〔そうであるだろう〕。
昼に〔そうである〕ように、そのように、夜に〔そうであるだろう〕。夜に〔そうである〕ように、そのように、昼に〔そうであるだろう〕。かつて〔そうであった〕ように、そのように、のちに〔そうであるだろう〕。のちに〔そうである〕ように、そのように、かつて〔そうであっただろう〕。
心を一境にし、法(事象)を〔常に〕正しく観察している者にとってのような、そのような歓楽は、五つの支分ある楽器によっては有りえない(世俗の歓楽を超えた歓楽が存在する)。ということで――
……クッラ長老は……。