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9テーリーガーター

6.4.  スジャーター長老尼の詩偈

〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとい、花飾りをつけ、〔身に〕栴檀を振りまいた〔わたし〕は、全ての装飾品で覆われ、侍女の群れに尊ばれていた。

しかして、食べ物と飲み物を取って、少なからざる固形の食料や軟らかい食料を〔取って〕、家を出て、庭園へと〔歩を〕運んだ。

そこにおいて、喜び楽んで、遊び戯れて、自らの家へと帰りつつ、〔覚者の〕精舎を見るために、サーケータ(地名)にあるアンジャナ林に入った。

世の灯火たる方(ブッダ)を見て、〔覚者を〕敬拝して、近坐した。彼は、眼“まなこ”ある方(ブッダ)は、慈しみ〔の思い〕によって、わたしに、法(教え)を説示した。

しかして、わたしは、まさに、偉大なる聖賢の〔言葉を〕聞いて、真理を理解した。まさしく、そこにおいて、〔世俗の〕塵を離れる法(真理)を、不死の境処を、体得した。

そののち、正なる法(真理)を識知した〔わたし〕は、〔家から〕家なきへと出家した。三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)は獲得された。覚者(ブッダ)の教えは、無駄ならざるもの。ということで――

 ……スジャーター長老尼は……。