>小部経典
8 テーラガーター
10.5. カッパ長老の詩偈
種々雑多な垢(汚物)で満ち溢れ、大量の糞便が発生し、発酵したどぶ池のように、大きな腫物があり、大きな傷(穴)があり――
膿と血で満ち溢れ、糞坑に沈み込み、〔汚〕水が流れ出る、〔この〕身体は、常に、腐った〔水〕が流れている。
六十の筋で結び縛られ、肉の塗装で塗り固められ、皮の鎧で結び付けられた、〔この〕腐った身体は、義(利益)なきものである。
骨の結索で結び束ねられ、腱の糸で結び縛られたものにして、幾多のものの結合の状態あることから、振る舞いの道を〔種々に〕営む(行住坐臥の行為がある)。
常に、死へと過ぎ去り、死魔の王の現前にある――まさしく、この〔世において〕、〔身体を〕捨て放って、欲するままに行く人として。
無明に覆われ、四つの拘束(四繋・四縛:強欲・加害の思い・戒や掟への執着・「これは真理である」という固着)に拘束されたもの――〔それが〕身体である。激流に沈み、悪習(随眠)の網に覆われたもの――〔それが〕身体である。
五つの〔修行の〕妨害“さまたげ”(五蓋:欲の思い・加害の思い・心の沈滞と眠気・心の高揚と悔恨・疑惑の思い)に束縛され、思考(尋)に組み敷かれ、渇愛の根に従い行き、迷妄の覆に覆われたもの――〔それが身体である〕。
行為(業)という〔虚妄の〕機関“からくり”(条件づけされ機械化された行為のあり方)に操作されたもの――〔それが身体である〕。このように、この身体は転起する。しかして、〔物事の〕得達は、衰滅という終極あるものであり、種々なる生存は、〔常に〕衰滅する。
彼ら、この身体をわがものと〔錯視〕する、暗愚の凡夫たち――〔彼らは〕おぞましき墓地を増大させ、さらなる〔迷いの〕生存を執取する。
彼ら、この身体を、糞に汚れた蛇であるかのように避ける者たち――〔彼らは〕生存の根元を吐き捨てて、煩悩なき者たちとなり、完全なる涅槃に到達するであろう。ということで――
……カッパ長老は……。