>小部経典
8 テーラガーター
4 四なるものの集まり
第一の章
4.1. ナーガサマーラ長老の詩偈
〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとい、花飾りをし、栴檀〔の香り〕芳しく、踊り女が、楽器にあわせ、大道の中央で舞う。
〔行乞の〕食のために、〔町に〕入ったわたしは、〔町を〕行きつつ、彼女を見た――〔見てくれを〕十分に作り為し、美しい衣をまとっているが、〔悪意をもって〕仕掛けられた、死魔の罠のような〔彼女〕を。
そののち、わたしに、根源のままに意を為すこと(如理作意:固定概念なく思い考えること)が生起した。〔世俗の〕危険は明らかと成り、厭離〔の思い〕は確立した。
そののち、わたしの心は解脱した。見よ――法(事象)が見事に法(事象)たることを。三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)は獲得され、覚者(ブッダ)の教えは為された。ということで――
……ナーガサマーラ長老は……。