>小部経典

8 テーラガーター

6.13. シリマンダ長老の詩偈

覆われたものに、雨が漏れ入る。開かれたものに、雨が漏れ入ることはない。それゆえに、覆われたものを開くように。このように、その〔開かれたもの〕に、雨が漏れ入ることはない。

世〔の人々〕は、死によって悩み苦しめられ、老によって取り囲まれ、渇愛の矢によって貫かれ、常に、欲求のために燻られている。

世〔の人々〕は、死によって悩み苦しめられ、さらには、老によって取り巻かれ、救い手なく、常に打ちのめされている――棒(罰)を得た盗賊のように。

死と病と老の三者は、火の集塊のようにやってくる。立ち向かうための力は存在せず、逃げ去るための速さは存在しない。

少なかろうと、あるいは、多かろうと、〔一〕日を、無駄ならざるものと為すように。その〔夜〕その夜を、〔無駄に〕捨棄するなら、彼の生命は、そのぶん、少なくなる。

歩いているとして、あるいは、また、立っているとして、あるいは、坐し臥すとして、最後の夜は、〔確実に〕近づいてくる。おまえに、〔気づきを〕怠るための時はない。ということで――

 ……シリマンダ長老は……。