>小部経典
8 テーラガーター
8.2. シリミッタ長老の詩偈
忿怒なく、怨恨なく、幻想なく、中傷〔の思い〕を遠ざけた者――まさに、彼は、如なる比丘、このように、死してのち、憂い悲しまない。
忿怒なく、怨恨なく、幻想なく、中傷〔の思い〕を遠ざけた者――常に〔感官の〕門が守られた比丘は、このように、死してのち、憂い悲しまない。
忿怒なく、怨恨なく、幻想なく、中傷〔の思い〕を遠ざけた者――善き戒あるその比丘は、このように、死してのち、憂い悲しまない。
憤怒なく、怨恨なく、幻想なく、中傷〔の思い〕を遠ざけた者――善き朋友たるその比丘は、このように、死してのち、憂い悲しまない。
憤怒なく、怨恨なく、幻想なく、中傷〔の思い〕を遠ざけた者――善き知慧あるその比丘は、このように、死してのち、憂い悲しまない。
彼の、如来にたいする信が、不動で、しっかりと確立しているなら――かつまた、彼の戒が、善きものであり、聖者に欲せられ、賞賛されているなら――
彼に、僧団にたいする清らかな信が存し、さらには、真っすぐと成った〔法の〕見が〔存する〕なら、彼を、〔賢者たちは〕「貧ならざる者」と言う。彼の生は、無駄ならざるもの。
それゆえに、しかして、〔覚者にたいする〕信に〔専念し〕、さらには、戒に〔専念し〕、〔僧団にたいする〕清らかな信に〔専念し〕、法(真理)の見に専念するがよい――思慮ある者となり、覚者たちの教えを〔常に〕思念しながら。ということで――
……シリミッタ長老は……。