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9テーリーガーター

4 四なるものの集まり

4.1.  バッダー・カーピラーニー長老尼の詩偈

覚者(ブッダ)の子にして相続者たるカッサパ(迦葉:人名・ブッダの高弟)は、〔心が〕善く定められた者である。彼は、過去(前世)の居住を知った。さらには、〔死後に赴く〕天上と悪所(地獄)を〔両者ともに〕見る。

しかして、生の滅尽を得た者であり、〔あるがままに〕証知して〔知慧が〕完成された牟尼(沈黙の聖者)であり、これらの三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)によって、三つの明知ある婆羅門と成る。

まさしく、そのように、バッダー・カーピラーニー(人名)は、三つの明知ある者であり、死を捨棄する者である。軍勢を有する悪魔に勝利して、最後の肉身を保つ(死後、涅槃に行く)。

世における危険を見て、わたしたちの両者は、出家者となった。かくのごとく、煩悩が滅尽した〔わたしたち〕は、調御者として、〔世に〕存している。〔心が〕冷静と成った〔わたしたち〕は、涅槃に到達した者として、〔世に〕存している。ということで――

 ……バッダー・カーピラーニー長老尼は……。

 四なるものの集まりは、〔以上で〕終了した。