>小部経典
8 テーラガーター
5 五なるものの集まり
第一の章
5.1. ラージャダッタ長老の詩偈
比丘〔たるわたし〕は、墓所に行って、廃棄された女を見た。墓場に捨てられ、諸々の虫で充満し、喰われている〔女〕を〔見た〕。
まさに、或る者たちは、〔まさに〕その、死んだ者を、悪しきものと見て、忌避するが、〔わたしのばあいは〕欲望〔の対象〕にたいする貪り〔の思い〕が明らかと成った(死体に欲情した)。流れ出る〔汚物〕のなかにいる盲者のように、〔わたしは〕成った。
飯が炊き上がるよりも早く、〔わたしは〕その状況から去って行った。気づきと正知の者として、わたしは、一方に近坐した。
そののち、わたしに、根源のままに意を為すこと(如理作意:固定概念なく思い考えること)が生起した。〔世俗の〕危険は明らかと成り、厭離〔の思い〕は確立した。
そののち、わたしの心は解脱した。見よ――法(事象)が見事に法(事象)たることを。三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)は獲得され、覚者(ブッダ)の教えは為された。ということで――
……ラージャダッタ長老は……。