>小部経典

8 テーラガーター

6.10. スマナ長老の詩偈

〔わたしは〕生まれて七年で新たに出家したとき、大いなる神通ある龍のインダ(インドラ神)を、神通によって征服して――

師父(和尚:ブッダ)のために、〔わたしは〕アノータッタ(地名)の大池から水を運び、そののち、教師は、わたしを見て、このことを説いた。

〔世尊は言った〕「サーリプッタ(舎利弗:人名・ブッダの高弟)よ、〔こちらに〕やってくる、この少年を見よ――水瓶を取って、内に〔心が〕善く定められた者を。

清らかな信ある行持“おこない”によって、善き振る舞いの道ある者である。アヌルッダ(人名)の沙弥(見習い徒弟)は、しかして、神通の熟達者である。

善き生まれの者によって善き生まれの者となり、善き者によって善き者として作り為された者である。為すべきことを為したアヌルッダによって、教え導かれ、学んだ者である。

彼は、最高の寂静を得て、不動〔の境地〕を実証して、沙弥である彼、スマナ(人名)は、『〔誰も〕わたしのことを知ってはならない』と求めている」〔と〕。ということで――

 ……スマナ長老は……。