>小部経典
8 テーラガーター
6.7. カーティヤーナ長老の詩偈
カーティヤーナ(人名)よ、奮起せよ。坐せ(瞑想せよ)。眠り多き者と成ってはならない。〔眠らずに〕起きていよ。怠りの眷属である死魔の王が、まさしく、奸計によって、怠け者のおまえに勝利することがあってはならない。
それは、たとえば、また、大海の衝撃“うねり”であるかのように、このように、生と老は、おまえを超克する。〔まさに〕その、おまえは、自己の善き洲(依り所)を作り為せ。なぜなら、おまえにとって、他の救いは、まさしく、見い出されないのだから。
まさに、教師(ブッダ)は、執着からの、生と老の恐怖からの、過去の、この道を征圧した。夜の前後に、〔気づきを〕怠らず、〔心を一境に〕専念せよ。断固として、〔心の〕制止(瑜伽)を作り為せ。
大衣をまとい剃刀で剃髪し行乞〔の食〕を受ける者となり、以前の、諸々の結縛を解き放て。カーティヤーナよ、しかして、遊興の歓楽に〔専念しては〕ならない。眠ることに専念してはならない。瞑想せよ。
カーティヤーナよ、瞑想せよ。勝て。〔おまえは〕束縛からの〔心の〕平安という道における善き熟知者として存している。〔おまえは〕無上なる清浄を得て、完全なる涅槃に到達するであろう――火が、水に〔消え行く〕ように。
灯火の作り手(灯明)の小さき光は、風にたわむ蔓草のようなもの。インダ(インドラ神)と姓を共にする者(カーティヤーナ)よ、また、このように、おまえは、〔何ものをも〕取ることなく、悪魔〔の誘惑〕を振り払え。〔まさに〕その〔おまえ〕は、諸々の感受されたものについて、貪欲を離れた者となり、まさしく、この〔世において〕、〔心が〕冷静と成った者として、〔死の〕時を待て。ということで――
……カーティヤーナ長老は……。