>小部経典
9テーリーガーター
7 七なるものの集まり
7.1. ウッタラー長老尼の詩偈
〔長老尼が言った〕「若者たちは、諸々の杵を掴んで、穀物を打つ。若者たちは、子と妻を養いながら、財を見い出す。
覚者(ブッダ)の教えに勤めよ。それを為して苦しまない〔からである〕。すみやかに、〔両の〕足を洗い清めて、一方に坐せ。
一境に善く定められた心を現起させて、諸々の形成〔作用〕(諸行:形成されたもの・現象世界)を、『他者である』と、さらには、『自己ではない』と、〔あるがままに〕注視せよ」〔と〕。
彼女の言葉を聞いて、わたしは、パターチャーラー(人名)の教示を〔為す者となり〕、〔両の〕足を洗って、一方に近坐した。
〔その〕夜の初更(宵の内)に、〔わたしは〕過去(前世)の生を思念した(想起した)。〔その〕夜の中更(真夜中)に、〔わたしは〕天眼を清めた。
〔その〕夜の後更(明け方)に、〔わたしは〕闇の集塊を破った。しかして、三つの明知(三明:三種類の超人的な能力、宿命通・天眼通・漏尽通)ある者となり、〔わたしは〕立ち上がった。あなたの教示は為された。
三十三天〔の神々〕たちが、戦場において敗れることなき帝釈〔天〕(インドラ神)を〔尊ぶ〕ように、〔あなたを〕尊んで〔世に〕住むであろう。〔わたしは〕三つの明知ある者として、煩悩なき者として、〔世に〕存している。ということで――
……ウッタラー長老尼は……。